【獣医師コラム:猫にシャンプーは必要なの?】
こんにちは!
世田谷区の世田谷サクラ動物病院です。
ねこちゃんにシャンプーは必要なの?
とても多い質問です。
ねこちゃんは自ら全身を毛づくろいし、体を清潔に保つことができる動物です。そのため、基本的にはシャンプーは必要ありません。
ただし、環境や体調などにより被毛がベタついたり、フケが出たりすることもありますので必要に応じてシャンプーをしてあげると清潔に保てる場合もあります。
また、毛づくろいが行き届かない長毛種やお年寄りの猫、毛づくろいをあまり好まない猫も、それぞれ猫の手に負えないほどの汚れはシャンプーをしてあげてください。
【シャンプーのポイント】
水が苦手なねこちゃんのシャンプーは、とにかく手早く終わらせるのがコツです。
シャワーの音などが苦手で暴れてしまうねこちゃんもいます。
あらかじめ使うものをそろえ、全身をブラッシングして、抜け毛を取り除いておくといいでしょう。シャンプーは人間用のものではなく、犬猫用など専用のものを用意してください。
人と猫では皮膚のpHが異なるため、人間用のシャンプーはねこちゃんには不向きです。どうしてもシャンプーが難しい場合は、拭き取るタイプのシャンプータオルや泡のドライシャンプーを試してみるのもいいかもしれません。
【シャンプー頻度】
ねこちゃんの体表にも皮脂腺があり、ここから分泌された皮脂が体表を覆い保護しています。頻繁にシャンプーすると体表の皮脂が洗い流されてしまい、乾燥を防ぐために皮脂をたくさん分泌してしまう状態になることがあります。反対に、皮脂の分泌が少なくなってしまうとフケがたくさん出てしまうこともあります。
したがって、基本的にはシャンプーはねこちゃんには必要ないのですが、もしするのであれば短毛種のねこちゃんならば年に1~2回。抜け毛の季節がいいでしょう。
抜け毛をきちんと処理できるなら、特に洗わなくても大丈夫です。
長毛種の場合は、シャンプーよりもブラッシングが大事です。
毛玉になってしまうと皮膚炎になってしまったりするため、注意が必要です。ご自宅でのシャンプーや毛玉取りやブラッシングが難しい場合は、サマーカットにするなどの方法もあるので、動物病院で獣医師やトリマーにご相談ください。
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