【獣医師コラム】心臓疾患と咳の関係
- nagisavet
- 3月27日
- 読了時間: 2分

こんにちは!
世田谷駅徒歩4分 世田谷区かける動物病院です。
前回の咳のお話の続きで、
今回は心臓疾患と咳の関連性についてです。
前回、咳には様々な原因がある。というお話をしましたが、
心臓の病気でも咳が見られることがあります。
特に高齢のわんちゃんねこちゃんには、心臓の病気はよくみられます。
まず呼吸の役割を担う肺ですが、
ここには酸素を取り込むために大量の血管があり、
ここに血液を送っているのが心臓です。
心臓の働きが悪くなると、どうにかして心臓から血液を送り出そうとし、心臓が大きくなってしまいます。そうすると心臓の周りにある肺や気管を心臓が押すことになり咳が出ます。
より重症化すると、心臓や肺に血液が留まるようになってしまい肺の血管から血液が滲み出てきてしまいます。そうすると肺に水が貯まる状態が起こります(溺れている状況に近いです)。これを肺水腫と言います。
この肺水腫が原因で、呼吸を邪魔する異物を排除するための反射的な反応が起こり、
さらに咳が出ます。
心臓病のわんちゃんねこちゃんでは高い確率で咳がみられることが確認されています。
わんちゃんたちが高齢になってきたら、
早期発見・早期治療のためにも、定期的な心臓の検査をおすすめ致します。
世田谷かける動物病院では院長はもちろん診察できますし、外部から心臓専門の循環器獣医師を招いて循環器の診察もおこなっております。
どうぞお気軽にご相談ください。
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