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お知らせ

【獣医師コラム】猫の慢性腎不全(CKD)




こんにちは!

世田谷区の世田谷かける動物病院です。

 

今回は、ねこちゃんの慢性腎不全の話です。


腎臓がダメージを受けて十分に機能しなくなる状態を「腎不全」といい、これが長期間続く状態を慢性腎不全CKD)といいます。


猫ちゃんの慢性腎臓病(腎不全)の割合は、年齢とともに上昇し、高齢の猫では3頭に1頭、15歳以上では5頭に4頭の割合で罹患していると言われており死因の割合の多い病気です

 

【原因】

ねこちゃんの慢性腎不全の原因ははっきりとは特定されていません。加齢や遺伝、また色々な疾患などが要因としてあげられます。また、偏った食生活で腎臓に負担がかかっていたり、水を飲む量が少なかったりして脱水傾向にあると、慢性腎不全になりやすいとされています。

 

【診断】

血液検査で腎臓の機能を示す数値を確認することによって診断ができます。

 

【症状】

主な症状は、多飲多尿、色の薄いおしっこをする、便秘、体重が減った、元気がない、嘔吐・下痢をしている、口臭がある、被毛に艶がなくなった、などがあります。

慢性腎不全の初期はあまり症状が見られず、気づいたときにはかなり腎機能不全が進行しているというケースがほとんどです。

 

【治療や予防】

一度壊れてしまった腎臓の組織が、治療により回復することはありません。そのため、慢性腎不全の治療では、腎臓が機能しないために貯まってしまう血液中の老廃物や毒素を体内に貯めないようになるべく排出すること、そして、慢性腎不全の進行を緩やかにすることが主体となります。

具体的には点滴(静脈点滴や皮下点滴など)や積極的な水分摂取により、脱水を予防すると共に、体内の水分量を増加させて尿量を増やし、老廃物の排泄を促します。また、腎臓の負担を軽減させるための食事療法や薬物療法などを行います。

 

慢性腎臓病を予防するためには、腎臓になるべく負担をかけないようにすることが大切です。具体的には、水をこまめに飲ませるために新鮮な水を複数カ所に置くことや、タンパク質やリンなどが過剰に含まれている食事を与えない(食事療法)、などの方法が挙げられます。


また、定期的に健康診断に行き、血液検査を行うことも欠かせません。

慢性腎臓病は発見が遅くなりやすい病気です。

症状に気づいたときにはかなり進行している状態です。

1年に1回の血液検査を行い、7歳以上になったら半年に1度は受けるようにしましょう。


早期発見をすることで薬物療法などで腎臓の負担を軽減することができるのでねこちゃんの健康寿命延伸を促すことができます。

 

世田谷かける動物病院

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世田谷かける動物病院

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