こんにちは!
世田谷サクラ動物病院です。
今回は高齢のネコちゃんに多い病気のお話です。
だいたい8歳以上になるとネコちゃんも高齢と呼ばれる年齢になります。
この時期以降にかかりやすくなる病気は「慢性腎不全」と「甲状腺機能亢進症」という病気です。
どちらも血液検査で診断できるので、高齢になったら年一回の定期健診から年2回にすると早期発見、早期治療ができるのでお勧めです。
【症状】
●慢性腎不全
加齢などに伴い腎臓の機能低下が起こり血液中の老廃物が尿とともに排出できなくなることで症状が発現します。
食欲不振、嘔吐・下痢、多飲多尿、痩せて毛並みが悪くなる、口臭 等 が起こります。
●甲状腺機能亢進症
甲状腺から出るホルモンが甲状腺の過形成や腫瘍などで多量に放出されるために症状が発現します。
食べるのに痩せてくる、多飲多尿、怒りっぽくなる、嘔吐・下痢、大きな声で鳴く、心拍数の増加などが起こります。
【診断】
両方の病気とも血液検査で診断することができます。
【治療】
●慢性腎不全
腎不全用の療法食、腎不全の進行を抑えるような薬や老廃物吸着剤の投与、点滴 など
●甲状腺機能亢進症
甲状腺ホルモンの合成を押さえる薬を投与します。
両方の病気とも根本的な治療ではないため、薬などは毎日投薬し続けることがほとんどです。
【予防】
症状がない場合でも猫が高齢になってきら、半年に一回など定期的に血液検査をして早期発見をしてあげることが猫の健康寿命を延ばすためにとても重要です。
上記のような症状がみられる場合はできるだけ早く動物病院に相談してください。
世田谷サクラ動物病院では24年1月末までお得な血液検査キャンペーンを実施中です!
Comments