こんにちは!
世田谷区の世田谷サクラ動物病院です。
今回は、わんちゃんの外耳炎の話です。
外耳炎は、わんちゃんにとても多い病気です。
治療せず放っておくと悪化したり慢性化してしまい、治療が困難になる病気です。しっかりと治療をしていきましょう。
【原因】
外耳炎を起こす原因は様々です。
細菌や真菌の増殖、アトピー性皮膚炎や食物アレルギーなどの基礎疾患を持っている場合、犬の外耳道にミミヒゼンダニというダニが寄生している場合、耳道内に外から異物が入り込んでしまった場合などが原因としてあります。
細菌や真菌などの微生物の増殖は、直接的な原因ではなくても外耳炎を慢性化し悪化させてしまう要因につながります。
【症状】
最もよく認められる症状は耳の痒みです。
後ろ足で引っ掻く、床に耳をこすりつける、頭をしきりに振っている動作が認められます。耳の変化としては赤み、ニオイ、黒や茶色の耳垢や分泌物の増加、フケ、耳周辺の脱毛などがあります。
【治療や予防】
耳道内の汚れを取り除き、感染や炎症を抑えるための点耳薬を投薬します。
また、ダニなどの寄生虫による外耳炎の場合は駆虫薬の投与。
食事アレルギーもしくはアトピー性皮膚炎などの基礎疾患がある場合はそれに対する治療を行っていきます。
外耳炎は早めの発見と早めの治療が有効です。
耳の穴の見える範囲で赤みがないか、耳垢は出ていないか、悪臭はないか…と週一回ぐらいの頻度で定期的に耳のチェックをしてみましょう。
自宅で観察できる範囲は限られているので、外耳炎を繰り返し発症しやすい場合や自宅での耳洗浄がなかなかできない場合には、1~2ヶ月に1回、動物病院で耳のチェックをしてもらうのもよいでしょう。
世田谷サクラ動物病院
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